ご子息様の結婚に際して婚前調査を決断。調査結果から得られた事実とは…?!

婚前調査、素行調査、浮気調査など各種情報調査業務を扱う株式会社企業調査センターです。三組に一組は離婚すると言われている昨今ですが、最初から離婚を前提に結婚を決めるカップルなどいません。未来永劫続く夫婦生活を夢見て結婚したものの、何らかの問題に直面して別れに向かうというのが離婚への道のりではないでしょうか。一生添い遂げるために、できることなら問題は事前に回避したい。結婚のリスクは少ない方がいい。そのような理由から婚前調査を依頼するのは決して珍しいことではありません。そこで今回は、ご子息様の結婚に際して婚前調査を決断されたあるご家庭の例をご紹介したいと思います。

 

ご子息様の結婚に際して気になったこと

 

調査依頼があったのは、兵庫県の芦屋にお住まいの比較的裕福なご家庭のお母様でした。大手金融機関にお勤めの息子さんは24歳。お付き合いをしている女性との結婚を考えていると打ち明けられた時、2人の年齢の若さ(お相手は22歳)と付き合いの期間の短さが気になり調査の依頼となりました。

お母様としてはお付き合いをしていることは知っていましたが、お相手のことはもとより、そのご家庭のことも何も知らなかったので、結婚前にきちんと確認しておくべき問題だと考えました。この調査依頼は少しばかり珍しいケースで、依頼にあたってはそれが息子さんの知らないところで秘密裏に行われたのではなく、お母様、お父様、そして息子さんご本人の合意のもとで行われたことです。このように家族の絆が強いご家庭では、結婚を個人のものと考えずに、家族全体の問題として捉える傾向があります。息子さんも合意したというのは、やはり本人としても早すぎる結婚に対して多少の違和感は覚えていたということでしょう。

 

重点的に調べたことは?

付き合いの中で、人柄や性格的な部分はある程度は分かります。結婚に向かうほどなので、好きだという気持ちをお互いに共有していることは事実でしょう。それらを踏まえて、調査としてはお相手の実家のことを重点的に調べてほしいとのことでした。

調査を進めるといくつかの懸念事項が発覚してきました。お相手の出身は兵庫県ではなく、山陽地方の他県の海に近い町でした。ご両親は仕事をしておらず、父親に限ってはかなり前に仕事で倒れて以来働けない体になってしまったとのこと。現在はほぼ寝たきりで、国からの援助で一家の生計は成り立っていたそうです。さらに調べると親戚付き合いもなく、頼れる先もなく、完全にこの家族は社会から孤立していた様子でした。

心の内まで探ることはできませんが、娘が裕福な家庭のご子息と結婚することにより、経済的な援助を多少なりとも期待していた可能性はないとも言い切れませんでした。娘の恋愛を応援しての発言かもしれませんが、娘の結婚を会話の中で何度も急かしていたという事実も調査によってわかってきました。結婚は家と家との結びつきでもあります。このようなバックグラウンドを持つお相手では、ご両親としては手放しに結婚を祝福するのは難しいかもしれません。

 

調査結果は余すところなくお伝えし、判断は依頼者様に委ねる

借金こそなかったものの収入源が国からの給付金のみという状況だったので、何かあったときに息子さんへの負担が大きくなることは容易に想像できました。結婚する以上はお相手のご家族と親族関係になり、何か問題が生じたときには共に解決し、乗り越えていかなくてはなりません。例えお相手の人柄や性格に何の問題もなかったとしても、結婚となると本人を取り巻く様々な要素も含めて判断しなければならないのです。

私たちは調査結果を余すところなくお伝えしました。その先の判断は依頼者様のご家族で話し合って決めることになりますが、結婚後に起こり得るリスクについてもあくまでこちらの見解として率直に述べさせていただきました。ご子息様の決意が固く、何があってもお相手とそのご家族を自分自身で守り抜く覚悟があれば結婚は可能かもしれません。しかしご子息様はまだまだご両親の庇護から完全に抜けていない状況なので、自分の意志だけで結婚を決めるのは不可能な話です。精神的にも年齢的にも、結婚に向かうにはいささか早かったということですね。

 

今回の事例はお相手の実家を調べるというものでしたが、そこで得られる情報は氷山の一角です。時代と共に出会いの形も変わり、お互いを十分に知る機会がない中で結婚を決めてしまうカップルは本当に多いですが、そこに潜むリスクがあることも忘れてはいけませんん。お付き合いの中で見せる姿や発言などは、あくまでその人の一部です。結婚を決める前にお相手の真の姿を知ることは、結婚後のトラブルを回避するためにも必要なのではないでしょうか。

 

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